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心理学入門 記憶の心理学

嘘を人の記憶に植え付けることは可能なの!?記憶形成の心理学

投稿日:2020年7月10日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

前回の記事で人間の記憶ってかなり曖昧だよねって話を実際に行われた実験と共にみてきました。

ほんの1秒前まで話していた人の記憶を半分以上の人が間違えたのはかなり怖いですよね。

じゃあ記憶がここまでいい加減なら、もしかすると自分の記憶は人によって操られてるんじゃないのって疑問が湧いてきます。


答えを言ってしまうと、人に実際にはありもしない記憶を植え付けることは可能なんです。

なんだか身の毛もよだつような話ですが、その証拠はしっかりとあります。

ありもしない事実を記憶に植え付けることができる?

心理学者キンベリー・ウェイドらが行なった、記憶に関する有名な実験があります。

彼女らは熱気球に乗ったことのない20人の被験者と、その家族を一人ずつ実験に呼びました。

家族には、被験者が4歳から8歳までの間に起こった重要な出来事についての写真をこっそり3枚提供してもらい、そのほかの写真を使って被験者が熱気球に乗った偽の写真を作りました。

そしてこのことを知らない被験者に対して、本物の写真と作った偽物の写真をみせ、それぞれの写真についての状況を思い出してもらいました。

これを3日から7日の感覚を空けて2回繰り返してもらいました。


その結果、驚くべきことに、被験者の半数が実際にはなかった出来事である熱気球に乗った記憶を思い出したといい、このなかには乗った時の感覚を詳しく話す人もいたそうです。



もう1つの研究では実際にディズニーランドに行ったことのある被験者に対して、偽の広告宣伝を繰り返し読んでもらうように言いました。

その広告の内容はディズニーのキャラクターではないバックス・バニーに会った感動を表現しているものでした。


この後の質問をしてみたところ、なんと被験者の4分の1以上がディズニーランド内でバックス・バニーと会ったことがあると答え、そのうちの62%は握手したことを思い出したのです。

ワーナーブラザーズのキャラクターであるバックス・バニーが、ディズニーランドにいることはどう考えてもありえないことなのに、です(笑)。

まとめ

つまり、記憶はとても簡単に書き変わってしまい、さらに事実ですらなかった記憶さえ気づかないうちに作りだすことがあるんです。

心理学者の研究では、このような実験手法を使うとだいたい15〜50%の確率で記憶の書き換えがうまくいくということが言われています。


特にこの2つの実験でもわかるように嘘の情報を繰り返し与えると、それが真実だと思い込むようになるんです。

この方法はプロパガンダでよく使われるもので、特定のメッセージを繰り返すことによってその効果を強めるということがわかっています。


人になにかしらのメッセージを伝えたい時には何度も繰り返すということも重要かもしれません。


というわけで相手も記憶はやっぱり信用できるものではないってことと、繰り返された情報は真実だと感じてしまうってことをぜひ心に止めておいてくださいな。


参考文献、オススメ本

心理学の影響力について知りたい方へのオススメはこちら

-心理学入門, 記憶の心理学

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