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学習の科学 教育心理学

科学が認めた最高に効率的な5つの勉強法を解説

投稿日:2020年6月26日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

勉強をしているんだけどなかなか成果が上がらないって感じている人は多いんじゃないでしょうか。

最近は学生はもちろんですが、社会人になってからも勉強し続けなければ時代の流れについていけないから生涯学習が基本になりつつあります。

そういった中でどうすれば効率よく勉強できるかを知っておくことは非常に価値が高く、生涯使える武器になります。

というわけで今回は科学的に正しいとされている学習法の中でも実践的なものをいくつか紹介していこうと思います。


ですが、まず具体的な方法に入る前に記憶の定着させる大前提の知識を紹介します。

記憶は私たち思い出そうとするときに最も定着することがわかっています。さらにこの想起のプロセスが辛ければ辛いほど記憶に定着しやすいと言われています。

つまり思い出すというプロセスを踏むことが学習の効率化の第一歩なのです。

では具体的な方法について見ていきましょう。

最小限の努力で最高の結果を生み出す勉強法5選

1, テスト化

繰り返しになりますが記憶を定着させるプロセスのなかで最も重要なのは想起(思い出すこと)です。

この前提をもとに考えるとテストの問題を解くときには必ず思い出すというプロセスあります。この思い出すプロセスこそが学習を定着させるために重要なのです。模試や定期試験が大事な理由はここにもあります。

では自分で勉強するときはどのように取り入れればいいでしょうか。

簡単です。自分が覚えたいと思うことを問題にして、それを解くようにすればいいのです。例えば英単語を覚えたいのであれば、自分でフラッシュカードを作ったりすればより効率的に覚えられるようになるのです。

この勉強法の簡単な具体例としては問題集を解いたり、自分でテストを作ったりすることで、より効率的に学習することができます。

2, 分散学習

私たちはよく忘れる前に復習しましょう、と言われますがこれは真っ赤な嘘といっていいでしょう。記憶の定着を助けるのは想起のプロセスです。忘れる前に復習してもこのプロセスは全く含まれないのです。

ここで登場するのは分散学習です。分散学習とはわざと復習の期間を空けるという学習法です。この学習法は期間を空けることによって一度物事を忘れさせ、そのタイミングで復習することよって脳に大切な記憶として保存させるのです。

具体的な分散学習の期間としては、ほとんど忘れてしまったと思うタイミングでいいと思います。ただこの学習法は試験が近い場合などには使い方が難しいので、長期的に使える知識を習得したいときに使用しましょう。

3, インターリービング

インターリービングは交互に配置するとか間に挟むとかいった意味がある単語で、1つの科目や単元を集中的に学ぶのではなく、短い時間でさまざまな科目や単元を学ぶという方法です。トータルで2時間勉強しようと思うなら、数学を1時間してから現代文を1時間学ぶのではなく、数学30分→現代文30分×2セットにするなどです。

なぜこのような学習法がいいかというと、集中的に1つの単元や科目を学ぶいわゆるブロック学習は細切れな知識しか与えてくれないのに対して、さまざまな科目や単元をごちゃ混ぜにして勉強することによって、応用力がつくようになるからです。

インターリービング学習は意図的に意外性を組み込むことができるので、本番でのアクシデントに対しての対応が上手くなったり、勉強が飽きにくくなったりとさまざまな恩恵が受けられます。

4, チャンク化

チャンク化とはバラバラな情報を何かの法則にまとめることによってかたまりを作っていくという学習法です。特にチャンク化の方法として有名なのはマインドマップです。1つの事柄が枝分かれをして物事を体系化するのによく使われます。

どれだけ頑張って学習してもその知識がバラバラでは頭の中が混乱してしまいます。そこで、それぞれの知識に意味のかたまりや関連性を持たせることによって記憶の定着を図るのです。また、新しいことを学ぶ際にはすでに学んだこととの関連性を見つけることによって記憶に残りやすくなります。

オススメとしては学習を体系化していき、マインドマップを使うことによって1つの知識を他の知識と結びつけていきましょう。この方法で学習すれば知識が芋ずる方式で出てくるので、記憶から引っ張り出しやすくなります。

5, 自己解説

私たちが勉強で陥りやすい問題が、わかりやすく説明されてしまったために自分では理解したと錯覚してしまうことです。これは「流暢性の錯覚」と呼ばれており、よく起こります。

この「流暢性の錯覚」に陥らないために学習法として自己解説が挙げられます。自己解説とは言葉のままで自分で学んだ知識を解説してみることです。この自己解説は自分の言葉で説明しなくてはならないため、概念をしっかり理解しないとできません。そのため自分がどこまでわかっているのかとどこがわかっていないのかがはっきりとわかるのです。これが自己解説勉強法の強みです。

自分は完璧に理解していると思ってしまうことは、それ以上深い理解や学習につながりません。反対にどこが理解できていて、どこがわかっていないのかがはっきりと分かれば対策を取ることができ、さらなる学習を促してくれます。

なにかを学んだときには、自分がわかったつもりになっていないかを確認するためにも自己解説をしてみることをオススメします。

まとめ

科学的な勉強法を見ていると、私たちが今まで教えられていたことと正反対のことが結構ありますよね。

だからこそ勉強の仕方を勉強するというのは効率的に学習するために必要不可欠なことなのです。

しかしこれらの知識を知っているだけではなんの価値もありません。実際に使って試してみて、自分の使いやすいように変えていくことが最も重要なことなのです。

もう一度復習すると

テスト化
分散学習
インターリービング
チャンク化
自己解説

の5つです。

というわけで、最小限で最高の結果を出したいならぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

参考文献、オススメ本

勉強の仕方を学ぶための教科書はこちら

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