こんにちは、shinです。
今回は「会議を破壊する自転車置き場効果の罠」というタイトルで書いていきます。
「自転車置き場効果」とは、些細なことに議論の時間を使ってしまい、本質的なところに近づかないという社会科学の用語です。
たとえば、わかりやすいのがテレビのニュースで芸能人の不倫に30分ぐらいずっと議論している。
不倫は確かに良くないことではありますが、これってはっきり言ってどうでもいいじゃないですか?
それよりももっと重要な、本質的な問題について議論をするべきことはあるはず。(たとえば、政治の問題や国際的な情勢など)
テレビは視聴率を取ることが必要になってきますので少し特殊ではありますが、、
ただ、このように「自転車置き場効果」とは、答えのない本当に議論するべきポイントよりも、誰でも参加できるような理解しやすい話題(芸能人の不倫など)についての議論で白熱してしまうのです。
さて、これはテレビの例だったので別に私たちの生産性にはなんら影響がないのですが、問題は組織でもこの「自転車置き場効果」が頻繁に起こっていることです。
会議で決めなくてはならないことがあるのにダラダラと本質的ではない議論をしてしまう。
これは誰もが一度は経験したことのあることなのではないでしょうか。
あれははっきり言って時間の無駄です。
会議に10人が参加していれば、雑談した時間が10分だとしても10(人)×10(分)で実に100分の無駄な時間を生み出してしまうんです。
「自転車置き場効果」を阻止するために
ではどうすればこの時間を有用な議論に繋げられるのでしょうか?
押さえておくべきポイントは2つあります。
1つ目は会議を行う前に、この会議は何を目的にしているのかを明確にすることです。
当たり前のことですが、会議の目標がなければ会議をする必要はないわけですから会議をする時には、会議は情報共有のためにあるのか、それともディスカッションのためにあるのかなど、目標を明確化しましょう。
2つ目は会議の途中に1つ目で決めた目標とズレがないかどうかを定期的にチェックすることです。
どれだけ会議の目標を定めていても、議題はどんどんとどうでも良い話に展開していってしまうことはあります。
リーダーの役割を果たす人たちは常に会議前に決めた目標に沿った議題で進んでいるかを定期的に確認した方がいいでしょう。
この「自転車置き場効果」を予防するだけで会議の生産性はぐっと上がるのではないかと思います。
というわけで会議をする時には目的からそれていないかどうかを意識してみてはいかがでしょうか。
じゃあまたね〜。