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集中力の科学

本番に強くなるためのルーティンワークの心理学

投稿日:2021年2月4日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

近年のラグビーブームの火付け役となった人といえば元ラグビー日本代表の五郎丸選手ですよね。

彼を一躍有名にしたのが正確なキックはもちろん、その前に行うあの独特な「五郎丸ポーズ」と名付けられたルーティンです。

多くの人はあのポーズの効果を信じていたと思いますが、正直に言うと私は半信半疑でした。あんなことで効果があるのかな?と

では、あのルーティンワークは科学的には正しいものなのでしょうか?


答えは、、イエスです。本番前にルーティンをするとそのあと堂々と、そして緊張度を低く保てる効果があることがわかっています。

ルーティンが本番の成功を導く!?

ハーバード大学でルーティンの効果に関する実験がが行われました。

この実験では対象になった学生に「人前で歌を歌ってください」とお願いしました。

この時参加する学生は2つのグループに分けられました。

1つ目: 研究者が決めたプレ・パフォーマンス・ルーティン※を実践してから歌う

2つ目: なにもせず歌う

ちなみに、このルーティンは歌うのが恥ずかしければその感情を絵にして、塩をふりかけ、5秒後に丸めて捨てるというものでした。


この実験の結果は明らかでした。

なにもせず歌ったグループが緊張で声が出ないといった散々な状態だった一方で、プレ・パフォーマンス・ルーティンを行ったグループは堂々と歌いきり、緊張を示す度合いも低かったのです。

※スポーツ心理学などの用語では「プレ・パフォーマンス・ルーティン」と呼んでいます。

まとめ

つまり、私たちはルーティンを行うことで、緊張を和らげ、堂々と行動できるようになるのです。

このプレ・パフォーマンス・ルーティンが効果を発揮するのは以下の2点からだと考えられます。

1, 決まった手順で行うことで、注意が行動に向く

2, 儀式を行うことで行動や感情を管理できる

このことによって、自分がコントロール可能なことに意識が向き、緊張が和らぐのです。

こういった研究などを見ていると、あの五郎丸ポーズはキャッチーだったので注目を集めましたが、実際のパフォーマンスにも大きな効果があったと考えられるわけですね。

同様に、人前で話すのが緊張するなら、プレゼンの前に5分だけ瞑想を行う、などといった自分に合ったルーティンを探してみましょう。

きっと緊張に強くなれるはずです。


というわけで、自分だけのルーティンを見つけて堂々と行動できるようにしてみてはいかがでしょうか?

じゃあまたね〜。






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