こんにちは、心理学ライターのshinです。
成功に必要な要素は〜だとか成功した実業家やプロスポーツ選手が語ったりしますが、結局のところ何が答えなのかはわからないですよね。
というのも彼らが言う成功の要因は、その人にとっては有効だったかもしれませんが、必ずしも私たち全員に当てはまるとは限らないですし、状況も違います。
ではどのような分野でも当てはまる成功に必要な能力とはどのような能力なのでしょうか?
実は心理学の世界ではいくつか成功の要素となるものが発見されています。その中でも今回は心理学者のアンジェラ・ダックワースの提唱した「GRIT」を紹介したいと思います。
「GRIT」とは簡単に説明すると物事に対しての情熱や粘り強さを表す指標で、「やり抜く力」とも定義されています。
まずはこの「GRIT」の有用性について調べられた有名な研究をみてみましょう。
才能はそれほど重要ではない!?「粘り強さ」の重要性
「GRIT」の提唱者であるアンジェラ・ダックワースは同僚らとともに、陸軍士官学校に入学したばかりの士官候補生である976名に対して、さまざまなテストと共にグリット・スケール(グリットを評価するテスト)を使った調査を行いました。
自己コントロール能力や知性、そのほかさまざまな要素を分析していくととても興味深いことを発見しました。
陸軍士官学校での夏に行われる地獄のトレーニング、「ビースト・バラック」を最後までやり遂げられるかどうかを最も正確に予測したのがグリットのスコアでした。
さらに、このグリットのスコアは、従来の使われていた士官候補生の賞の受賞やリーダーシップ、そして成績などを使って算出した評価である「志願者総合評価スコア」の予測精度までも上回ったのです。
まとめ
つまり、「GRIT」は学業成績やリーダーシップなどの能力よりも、成功を左右する重要な要素だというわけです。
私たちはよく「生まれつきの才能があったら、、」なんて嘆いてしまいがちですが、ダックワースは自身の著書のなかで「情熱と粘り強さを持った人が結果を出す」と断言しています。
ではどうすれば「GRIT」を手に入れられるのでしょうか?
「GRIT」に関するさらなる説明は次回にしたいと思いますが、今回はいくつかある中でも粘り強さを手に入れるポイントを3つ紹介します。
1, 興味
情熱を維持するためには自分自身がその物事について興味を持っていなければなりません。好きなものであれば粘り強く取り組んだり、情熱を持って取り組めます。
2, 目的
やり抜く力を伸ばす上で、目的は非常に大切です。ここでいう目的とは他者に対して貢献したいという気持ちです。このような目標が深い情熱の源となるのです。
3, 楽観主義
一度転んでも立ち上がれるかどうかは、楽観主義的な考えを持つのか、悲観主義的な考えを持つのかで変わります。自分に無力さを感じすぎず、ある程度の楽観的思考を持つことによってグリットを発揮できるのです。
グリットを伸ばす方法については他にもありますが、特に基本的なところはこのあたりだと思います。
ということでもし充実した人生を送りたいのであれば、ぜひ「GRIT」を育んでみてはいかがでしょうか。
参考文献:アンジェラ・ダックワーズの著書「GRIT」はこちら↓
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