こんにちは、心理学ライターのshinです。
「人生に対してやる気が起こらない」、「生きている価値が見出せない」
こういった状況はどれだけポジティブな人であっても、一度は陥ったことはあるのではないでしょうか?
そうなってしまう引き金には人それぞれ違いがあるでしょう。
たとえば、人生を賭けて勉強したのに第一志望の大学に行けなかったとか、会社を突然クビになったとか。
これ以外にも、もっと慢性的になんとなく自分の人生に生きる意味があるのかと思ってしまったり、誰からも愛されていないと感じたり、、
生きている限り様々な悩みや不安を感じますが、大半の人がそれをうまくコントロールする方法を知っていません。
そこで、そんな「人生を変えたい」と思う人に、実際に人生を変えるための方法を紹介したいと思います。
そんな魔法のような解決策ってなんだと思いますか?
答えはマインドフルネス瞑想です。
科学の世界では瞑想に関する研究が近年目覚ましい発展を遂げています。
8週間で人生を変えるマインドフルネスストレス低減法の効果とは?
マインドフルネスの第一人者であるジョン・カバット・ジンとリチャード・デイビットソンはマインドフルネスのテクニックが脳の回路を変化させているのかを調べました。
デービットソンはアメリカウィスコンシン州マディソン市にあるバイオテクノロジー会社の従業員から48人を被験者に選びました。
被験者のうち半数はマインドフルネス法の介入を行い、他の半数はリストにのせたまま(介入なし)にしておきました。
半数の従業員らは、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)と呼ばれるカバット・ジンが開発した介入を本人から8週間にわたって受け、介入の開始時と終了直後、さらに4ヶ月後の計3回にわたって脳内の活動を測定されました。
さらに研究者たちは、被験者全員にインフルエンザのワクチンを注射し、介入による体内に作られる抗体の数に差が出るのかも調べました。
その結果、マインドフルネスストレス低減法の介入を受けた被験者は脳の活動と免疫機能にプラスの変化が見られたのです。
実際にマインドフルネス瞑想法を実践した人たちは楽観的で幸せな人に典型的に見られる脳活動パターンである左前方の活動が増えていることがわかりました。
また、彼らの体内では介入を受けなかった人たちに比べてインフルエンザの抗体が非常に多くつくられていたこともわかったのです。
まとめ
つまり、わずか8週間のマインドフルネスストレス低減法による介入で脳が変化し、免疫力すら高まることがわかったのです。
瞑想はどこか宗教的なイメージが先行しているという方も多いと思いますが、近年では科学の世界でもその有効性が認められつつあります。
とはいえ、瞑想の研究についてはまだ比較的に歴史が浅いので、まだ効果を断定できているわけではありません。
まあ、効果には個人差があるのは間違いないので、その辺りではっきりしないのかなという感じもありますが、、
しかし、瞑想にはうつ状態の改善、集中力の上昇、感情抑制、免疫力の向上をはじめとして他にもたくさんの効果があるというデータが出ています。
世界的なベストセラーとなった「サピエンス全史」の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏も最新刊の「21レッスン」のなかで毎日2時間の瞑想をしていることを明かしています。
マインドフルネスをはじめとする瞑想は効果には個人差があるとはいえ、人生を変える可能性があるものとして試す価値はあるのではないかと思います。
というわけで、人生を変える1つの道具として何千年と受け継がれてきた瞑想をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
じゃあまたね〜。
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