こんにちは、心理学ライターのshinです。
生きていく上でどうしても避けられないものの1つが逆境だと思います。
大学受験に失敗した、失恋をした、交通事故にあってスポーツを挫折しなければならなかったなど様々な悲劇があります。
中には愛する人、家族、友人などの大切な人が亡くなってしまって、想像を絶するような悲しみを抱えている方もいるかもしれません。
とはいえ、人生ではいつまでも悲劇を引きずるわけにもいかず、これらの悲劇を乗り越えて前に進まなければなりません。
心理学はこの逆境から立ち直るために役に立つ方法を見つけてくれています。
実はあるものを探すだけで感情の高ぶりを抑えることができるのですが、なにを探せばいいとと思いますか?
実はこれ、、、悲劇の中からいいところを探すってことなんです。
ふざけるなよって怒られそうなんですがこれは実際に実験で証明されているのでそれを見てみましょう。
逆境をポジティブに捉えるだけで感情が静まる!?
マイアミ大学のマイケル・マカラックは仲間たちと面白い研究を行いました。
彼らははじめに300人を超える学生に自分が誰かに傷つけられたり、嫌な思いをさせれらたりした経験を書いてもらいました。(参加した学生たちのほとんどはなんらかの不愉快な経験をしていました。)
そのあと参加者を3つのグループに分け、
1つ目のグループは自分がその時どれほど怒ったかやマイナスの影響を与えたか
2つ目のグループはその経験からどのようなプラスを得たか
3つ目のグループには翌日の予定
をそれぞれ書いてもらいました。
そしてこの実験の最後に、自分を傷つけた相手に対しての気持ちや考えを測定する質問票に全員が答えました。
その結果、、経験から得たプラスのことを数分考えるだけで怒りや不快感を鎮めてくれる効果が証明されました。
まとめ
つまり悲しい出来事があった時、その経験がどうプラスになったかを考えるとネガティブな感情を抑えることができるってことなんですね。
もしも辛いことや悲しいことにあったときには、その経験が自分のどのような成長のためになるのか、あるいはその経験がまだましだったと思える部分というのを少しの時間でも考えだけで気持ちはかなり楽になるのです。
私たちはつい、悲しいことや不運なことにに対して悪い面ばかりを見てしまいますよね。結果、これによってどんどん悲しみのループにハマってしまうわけです。
しかし辛い経験と向き合って、「自分にはこんな辛いことがあったけど、そのおかげで前より成長できたんだ」とプラスに考えることによってその悲劇に対して意義を見出せるようになるのです。
というわけで悲劇的な経験にあったときにはその出来事によって自分が成長できたんだと考える癖をつけてみてはいかがでしょうか。
悲劇から立ち直り、逆境に強くなるためのオススメ本:オプションB
参考文献:その科学が成功を決める