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目標を設定するときは具体的にせよ!?モチベーションの心理学

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こんにちは、心理学ライターのshinです。

人のモチベーションを高める時によく使われる目標の1つとして「ベストを尽くせ」ってものですよね。

とはいえ、この「ベストを尽くせ」って言葉はとにかく曖昧で、言われた人自身も自分のベストとは?みたいな感じになってしまいます。

これは自分に対しても同じで、「ベストを尽くそう」と思っても自分のベストがどれぐらいなのかを把握することってほとんどないですよね。


どうやら「ベストを尽くせ」と言ったところで、本当に自分の限界まで頑張る人は少なそうですよね。

じゃあ、他にモチベーションを高める方法があるの?って話になってくるわけですが、もちろんあります。


その答えは、、「具体的で難易度の高い目標を定めること」です。

これだけだと当たり前じゃんと思われてしまうかもしれませんが、大事なので根拠を持って解説していきたいと思います。

「曖昧で難易度が低い目標」より「具体的で難易度が高い目標」を設定せよ!?

組織心理学者のエドウィン・ロックとゲイリー・レイサムが古典的研究でこの効果を実証しています。

ロックとレイサムは具体性と難易度の高さが意欲や集中力を高めてくれることを調べるために、さまざまな職業人を対象に調査を行いました。

その調査の中でも面白いのが、木材の運送業者を対象にした1970代の研究です。

当時、加工場まで木材を運ぶ労働者は具体的な目標がなく、法律で定められた積載量の上限である60%しか木材をトラックに運んでいませんでした。

そこで彼らは上限の94%という適度な難易度で、かつ具体的な目標を設定しました。


その結果なんと、目標を設定した9ヶ月後に労働者が運んだ木材の量は上限の90%にまで上昇したのです。

まとめ

つまるところ、私たちは基本的に求められたこと以上はしない一方で、目標設定が高めの難易度で、かつ具体的であれば望まれる結果が生まれやすくなるってことです。

この高めの難易度の目標を具体的に設定するというのは、自分自身にも使えますし、自分以外の誰かを動機づけさせることも可能です。


ここで注意しなくてはいけないのは、達成がほぼ不可能な目標はよくないということです。当たり前ですが、人は自分が明らかに達成不可能な目標に対してはやる気は起こりません。

同様に容易な目標を達成しても大きな充実感や満足感は得られません。


たとえば、数学のテストで現時点では70点ぐらいの能力があるにもかかわらず、次の目標を75点にしてしまうとあんまりモチベーション上がらないですよね。

だからといって100点を取るのは少し不可能に感じてしまいます。そこで目標を85点ぐらいにすると頑張れそうじゃないですか?

大切なのは闇雲に高い目標を設定することではなく、あくまで頑張って努力すればギリギリいけそうなぐらいが最もモチベーションが高まるわけです。


というわけで、他人または自分を動機づけたいときには目標の難易度と具体性を考慮して設定してみてはいかがでしょうか。




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