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創造性の心理学

人生の問題解決に必要な創造性をブーストするプライミングとは!?

投稿日:2020年3月19日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

ここ最近は続けて創造力の重要性について書いてきました。

なのである程度は創造性については理解してもらえたのではと思っています。
(前記事を読んでいない方はそちらもぜひ読んでください)


実例でいうと今のビジネスでもアプリで簡単に料理をデリバリーしてくれるUber Eatsや個人の自宅や別荘の宿泊できるAirbnbのように今まででは想像もつかなかったようなアイディアが社会の構造すら変えてしまっています。

上の2つのビジネスモデルをみてもわかるとおり、現代の社会ではたった1つの創造性あふれるアイディアが大金を生み出すことが多々あります。


というわけで前回に引き続き今回も創造性を高めるためのレシピを紹介します。

たった1分でもできるこの方法なんだか予想できますか?

なんと、、、


創造的な刺激が人をクリエイティブにするってことがわかっています。

少しの刺激が創造性を高めてくれることを証明している実験がいくつかあるので紹介します。

創造的な刺激がクリエイティビティを高める!?

ブレーメン国際大学の心理学者イェンス・フェルスターは参加者を2つのグループに分け、それぞれに典型的な社会のはみ出し者(パンク)と典型的な技術者の行動、生き方、外見などについて短い文章を書き出してもらいました。そしてそのあとに両方のグループに創造性を試すような問題を与えました。

その結果、はみ出し者について考えた参加者のほうがはるかに創造的だったということです。


さらに2005年にフェルスターは創造性を高める方法について新しい実験を行いました。

フェルスターは特別に印刷された二枚の絵を用意して参加者をどちらかの絵の前に座らせて、標準的な創造力テストをしてもらいました。この時、片方の絵はそれほど独創的ではなく、もう片方は非常に独創的で型破りなものでした。


結果はなんと、参加者は意識的に絵を見ていたわけではないにも関わらず、より創造的な絵の前に座った参加者のほうがアイディアの質と量がどちらもよかったのです。

まとめ

つまりざっくりいってしまえば、創造的な物や人を見るとクリエイティブになれるよってことなんです。

先に受けた刺激がその後の行動に影響を及ぼすことをプライミング効果といいます。

このプライミング効果についてはこの実験以外にも様々な研究が行われており、人の行動に大きな影響を与えられているとされています。

今回の例で言えば創造的な絵を見ることによってプライミング効果が発生し創造性が高まったと言えるのです。


具体的には創造的な絵を部屋に飾ったり、創造性あふれるアーティストなどのことを少し考えるだけでも創造性が飛躍的に高まる可能性があるよってことなんです。


というわけでもし創造性を高めたいって思っているのであれば独創的な物に日常的に触れてみてはいかがでしょうか。

参考文献:その科学が成功を決める

-創造性の心理学

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