こんにちは、心理学ライターのshinです。
最近はとても便利な世の中になってきて、部屋から一歩も出なくても大抵のものが買えるようになりましたね。
特にアマゾンはここ10年ほどで一気に普及して、私たちの生活になくてはならないものになりました。
そういった便利さ同時に普及したのがいわゆるレビューというやつです。
購入した人がその商品がどれほど良かったかを評価することによってレビューは成り立っています。
このレビューは私たちが欲しいものを選ぶ際に、商品の価値を可視化することができるので、質の高い物を選ぶ手助けをしてくれます。
特に今は、旅行先のホテルやUberのタクシードライバーなどあらゆるものがこの評価の対象となっています。
ところでこの前の記事では私たちは社会的な生き物であり、他の人を真似しながらいきているから、他人からの影響を受けやすいよってことを書きました。
では私たちが今まで見てきたように人は他の人の評価に左右されやすいという事実はこのレビューにも当てはまってしまうのでしょうか?
実は当てはまってしまうことがわかっているんです。
このレビューに他の人が与える影響力について調べた研究があります。
最初の評価でレビューの32%が決まる!?
ニューヨーク大学で博士号を取得し、現在はFacebook社に務めるショーン・タイラーは既存の評価がその後の評価に与える影響を研究しました。
初めにコメントを操作して高評価なレビューを掲載すると、それに続く好意的なレビューの数が通常よりなんと32%の多くなりました。
さらにこの効果は短期的な影響だけでなく、実験終了時の総合評価も25%上昇したことがわかったのです。
この調査でわかったことはマシュー・サルガニクらが行なった音楽サイトを使った実験とほぼ同じ結果でした。
高評価と平均的な評価の違いは、たまたま最初にログインして人が投稿した評価が大きな影響を与えているということです。
まとめ
つまり、知らない間に私たちの物事の見方は常に他人の物の見方に影響されていて、それは商品などを評価するレビューにも当てはまるということです。
これはかなり衝撃的な事実なのではないでしょうか?
私たちはなにかを購入したりする時にアマゾンのレビューをかなり考慮して考えますよね。
例えば、似たような商品がほぼ同じ値段で売られていたらより高評価な方を買ってしまう、みたいな。
しかし実際のところは、アマゾンのレビューも一人一人が個別の評価をしているというより、お互いの評価に影響を与えてあっていると考えられるんです。
こう考えると他人の影響力ってなめちゃいけないなって感じですね。
というわけで今度物を買うときからはレビューを参考にするのはいいけど、あんまり信用ならないかもぐらいで留めておくのがいいかもですね。
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