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「割れ窓理論」はどこまで本当なのか!?心理学的に解説

投稿日:2020年10月10日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

あなたは「割れ窓理論」という言葉を聞いたことがありますか?

これは犯罪学者のジョージ・ケリングが提唱したもので、小さな犯罪を抑止することで凶悪な犯罪も抑えることが出来ますよ〜みたいな理論です。

確かに窓が割れたまま放置されていたら、犯罪が増えそうなのはわかります。

ただ、この理論を知っていたところで役に立つのは警察官や政治家ぐらいのものだろうと思うでしょう。

しかし、この些細なルール違反が私たちにも直接的な影響を及ぼしていることがわかっています。

実は、些細なルール違反は私たちの自己コントロール能力を下げる可能性があるかもしれないということがわかっています。

その証拠となる実験を見ていきましょう。

ルール違反ですら感染するかもしれない!?

オランダのフローニンゲン大学の研修者らがルール違反の形跡を見ると人々はどのような反応をするのかについて調べました。

彼らは実験の下準備として、マナーの悪い人たちがいたような形跡をわざと仕込みました。

たとえば、「駐車禁止」と書いてある看板のすぐそばのフェンスに自転車をココリたり、ショッピングのカートを返却をせずに駐車場に放置したりといった具合です。


すると、やはりたまたま通りかかった人たちは看板のルールを無視しました

他の人がやったように(実際には研究者たちが行なった)自転車をフェンスにくくりつけたり、カートを放置したりしたのです。

さらに驚くべきことに、自転車置き場でないところに自転車が止めてあるのを見た人がフェンスを乗り越え通り抜け禁止の路地に入っていく姿が目立ちました

また、カートが置きっぱなしの駐車場ではカートを放置するだけでなく、ゴミを投げ捨てる人が何人もいたのです。

まとめ

つまり、私たちは他の人がルールを破っているのをみるとそのルールだけでなく、他のルールも破りやすくなってしまうのです。

ルールが違反されている形跡をみると自制心が低下してしまうのです。


これは日常でも起こり得ます。

たとえば、あなたが他の人が違法駐車している人を見たとします。あなたはおそらく違法駐車はしないでしょうが、ダイエットをサボりたい気分になってしまうかもしれません。


このように、私たちは周りの環境から多大な影響を受けており、ルール違反を見てしまうとなんらかの形で自分の心理に悪い影響を及ぼす可能性が高いのです。

となると、「割れ窓理論」のようにルールが違反されている形跡を残さないというのは組織経営だけでなく、個人から見ても大切になってくるのです。

もしあなたがルール違反を見てしまった場合には、それがなんらかの形で自分の行動に影響を及ぼしていないかを自分をモニタリングすることが重要でしょう。


ということで、ルール違反の形跡にはくれぐれも注意して行動してみてはいかがでしょうか。

じゃあまたね〜。





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