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性格心理学

「性格心理学」最も信頼できる性格分析「ビッグ5」って!?

投稿日:2020年5月28日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

みなさんも一度は「あなたの性格がわかる!」みたいな心理テストを受けたことがあるかと思います。

その結果で一喜一憂したりされた方もいると思いますが、はっきり言ってしまうと世に出回っている性格テストなどは根拠のないものが多いです。

楽しく診断できて、時間もかからないから人気にはなりやすいですがそういったもので本当に性格がわかるわけではありません。

じゃあ信頼できる性格に関する知識って結局あるのかって話なんですが、心理学では最も信ぴょう性の高い性格分析があるんです。


なので今回は性格についての正しい知識を身につけるために具体的にどのような性格特徴があるのか、そしてその性格特徴がどのようなものなのかについて解説して行きたいと思います。

性格は5つの要素から成り立っている!?

基本的に人の性格について心理学では5つの特性があるという事がわかっています。これは性格ビック5と呼ばれたりしています。

この5つは開放性、誠実性、外向性、協調性、そして神経症的傾向で成り立っています。これらの特徴はあくまで尺度であり、タイプ分けではないということを忘れずに。それでは1つずつの特徴を見ていきましょう。

1、開放性

開放性とは新しい物事や経験をどのぐらい受け入れるかです。新しい経験や考え、環境などに寛容な人はこの開放性が高いといえます。開放性が高い人は好奇心が強く、クリエイティブであると言われています。

一方で開放性が低い人はあまり新しいものを好まず、慣習などを好むどちらかといえば保守的なタイプと言えます。

ちなみに開放性は45%が遺伝で決まります

2、誠実性

誠実性はどれぐらい物事はコツコツと頑張れるか、もっというと真面目かどうかです。時間を守ったり、コツコツ努力できる人は誠実性が高いと言えます。誠実性は重要な性格因子として有名であり、健康や長寿だけでなく人生の成功に関係していると言われています。

一方で誠実性が低い人はコツコツ物事を努力できなかったり、時間にルーズだったりするのでなかなか人生でうまくいかないことも多くなります。

この誠実性は38%が遺伝で決まります。

3、外向性

外向型か内向型かはもっともよく知られている性格特徴の1つです。外向型の人は社交性があり誰とでも仲良くな流ことができ、あまり人見知りをしません。

一方で内向型の人はあまり人付き合いが得意ではなく、大勢の前で話したり、初対面でとても緊張したりする性質を持っています。

外向型と内向型には様々な違いがあると言われており、その1つが刺激に対する反応です。外向型はより刺激的な状況を好み、内向型は刺激的な状況を避けようとします。

もう1つの大きな違いの特徴としてあげられるのは質か量かの問題です。外向型は友達関係などで量を重要視するのに対して、内向型はどちらかと言えば仲の良い少人数の友達を持つ事が多いです。

世間的には社交的で外向性の高い事が評価されがちですが、内向型の方が学校での成績が良いという研究結果があったり、素晴らしい集中力を持っているので、一方的にどちらがいいということはできません。それぞれいいところがあるからです。

この外向型かどうかは49%が遺伝で決まってしまっています

4、協調性

協調性は名前のとおり人当たりの良さや人と協力するのが好きかどうかを示す性格特徴です。

協調性が高い人は人当たりが良く「感じがいい」と思われたり、信頼されやすい一方で、高すぎると自分の主張をできずに周りに流されてしまいやすくなります。

協調性が低い人は人を疑いやすく「冷たい」と思われたり、人と協力して物事を成し遂げようとすることを嫌う傾向にあります。しかし協調性の低い人の方が収入が高いという意外なデータもあります。

協調性は35%が遺伝で決まるとされています。

5、神経症的傾向

いきなり神経症的傾向と言われるとなんのことかわからないってなりますが、要はメンタルの強さです。

神経症的傾向が高い人はイライラしたり、不安に駆られやすく、それによって幸福度が低かったり、人間関係で問題を抱えやすかったりすると言われています。

一方で、神経症的傾向が低い人は、浮き沈みが少なく、安定した精神状態でいられるので人間関係に悩むことは比較的に少ないです。

また、神経症的傾向が高いと精神が安定しないため恋愛に悪影響を及ぼすということも言われています。

神経症的傾向は41%が遺伝子で決まっています。

まとめ

ある程度は性格特徴ビッグ5がどのようなものかはわかっていただけたかと思います。ただ、繰り返しますがこれはどちらタイプかと決められるのものではなく、あくまで尺度であるということを覚えておいてください。


この5つの性格因子の中でも、個人的に充実した人生を送るために大切だと思うのが誠実性の高さと神経症的傾向の低さです。

誠実性は人生の成功と関係があると言われていますし、心の安定は幸せに不可欠なものであるからです。

とはいえ誠実性が高くなかったり、神経症的傾向が高い人はどうすればいいんだって話なんですが、実は性格はある程度は変えられるんじゃないのって研究でもわかっています。


具体的には運動、瞑想、あとは十分な睡眠時間の確保をしてみることをお勧めします。これらは誠実性やメンタルの強さを高めるのに効果的だと言われているからです。

また運動や瞑想の話については記事にしようと思っていますのでお楽しみに。


というわけで今回は心理学的に正しい性格分析について解説してきました。自分や自分の周りへの理解を深めるために使ってみてはいかがでしょうか。

参考文献、オススメ本

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