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なぜ人は比較してしまうのか!?比較と相対性の行動経済学

投稿日:2020年9月14日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

行動経済学の分野では、人間は完全に合理的な選択をするという前提を覆して、人間の不合理な側面を色々明かしてくれています。

この前の記事でも人は「メンタル・アカウンティング」(心の会計)という計算の仕方があり、同じお金でも、その背景によって少し異なった捉え方をするってことがわかっています。


そこでもう1つ浮かんでくる疑問としては、じゃあ私たちはお金を絶対的な価値として捉えられてないんじゃないか?ということです。

もっと噛み砕いて言うと、同じ、1000円でも環境や選択肢によってその価値は変わってくるんじゃないってことです。

私たちは自分の見る目が正しいと思いがちですから、絶対的な判断軸を持っていると思っていますが、実際のところかなり怪しいことがわかっています。


実は、私たちはこの世の中のことを絶対的な観点からは見れず、常に相対的なモノの見方をしているってことです。

私たちは同じ7ドルでも非合理的な選択をしがちである!?

心理学者のダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキが行なった非常に有名な実験があります。

今回の実験は参加者への質問形式なので、皆さんにも自分ならどうするか、考えてみてもらいたいです。

2つの質問があります。

質問1:あなたはたった今、デパートでノートを1500円で買おうとしています。しかし車で20分走れば全く同じノートが1000円で買える場所があることに気づきました。あなたは車を走らせて1000円のノートを書いますか?


質問2:あなたはたった今、スーツを3万500円で買おうとしています。しかし車で20分のところにある別の店で3万円で買えると、隣の客に言われました。あなたは車を走らせて500円を節約しに行きますか?


おそらくあなたがよっぽど変な人、もしくはとんでもない節約家でない限りは質問1には「はい」、質問2には「いいえ」と答えたのではないでしょうか。

そうだとしたらあなたの感覚は間違っていません。(笑)


実際のカーネマンとトヴェルスキーの研究でも、質問1に対して20分かけてでも安く買うと答えた人が68%だったのに対して、質問2で同じことをすると答えた人はわずか29%に過ぎなかったのです。

まとめ

つまるところ、節約できる金額は同じにも関わらず、買う商品との相対的な値段の差によって行動が変化してしまうというわけです。


これってよく考えたらおかしくないですか?

だって同じ時間を使って同じ値段を節約するなら、商品の値段に関わらず同じ行動をする方が合理的ですよね。


結局、私たちは500円という絶対的な数値に対して行動しているわけではなく、商品の値段を基準にして割安感で判断しているわけです。

このことからわかる結論は、私たちは常に物事を比べて、相対的な見方を意識しないうちにしているということです。


この比較というのは非常に厄介で、特にこのSNSが定番になったこの世の中ではその傾向が顕著です。

SNSの投稿では基本的に自分のいいところを見せようとするので、その投稿をみている人はそれを普段のイケてない自分と比べて自分は不幸なんだと感じてしまうわけです。(投稿の裏ではイケてない部分もあるのに)


こういった風にして、相対的な見方をすることが自然になっていることによって人と比べてしまうわけです。

ここへの対処法は簡単で、いますぐその相対性の連鎖を切ること(出来るだけSNSをみないようにする、等)することでしょう。

というわけで少し話はズレてしまいましたが、人はものごとを相対的に見てるんだ〜っていうことぐらいは片隅に入れておいてみてはいかがでしょうか。




参考文献、オススメ本はこちら

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-お金の心理学, 行動経済学

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