こんにちは、心理学ライターのshinです。
多くの人はある程度自分の身だしなみや行動について気をつけますよね。
けど異様なまでに身だしなみなどに対しての周囲の目を気にする人はちょこちょこ見かけませんか?
もちろん適度な範囲であれば身だしなみや行動に気をつけるのはいいことですし社会でうまくやっていくためには重要な要素となってきます。
しかしそれが一定の基準を越えると見た目に執着しすぎたり自分自身を見失う可能性すらあります。
私たちの行動は自分たちが他人から見られているという前提の上で成り立っていますが、そもそも本当に自分が気にするほど他人に見られているのでしょうか?
心理学の観点から見るとこれは明らかにノーです。
他の人は自分自身が思っているほど身だしなみや服装を気にしていないんです。
それを証明した実験があるので紹介します。
みんな自分に注目しすぎ!?
2000年にコーネル大学のトマス・ギロビッチとその仲間が行った実験です。
ギロビッチは研究室に5人の参加者を同時刻に集めました。その後全員が一室に案内されて質問表を答えるように頼みました。
5人が記入し始めた時に実験のために手配していたもう一人の参加者が遅れてやってきました。しかしその遅刻者はとても恥ずかしいTシャツを着るように言われてそのシャツを着たまま部屋に入り他の学生たちの視線に晒されました。
その後、はずかしいTシャツを着た遅刻者は外で待つようにと部屋から出されました。そして部屋にいた参加者に遅刻者のTシャツに気づいたかどうかを問い、遅刻者には部屋の何人に自分のTシャツに気づかれたと思うかを尋ねました。
繰り返された実験の平均してみると部屋にいた参加者のうち20%が恥ずかしいTシャツに気づいていました。
一方で遅刻者はもっと多くの人に見られたと感じており、50%の人に気づかれたと答えたのです。
まとめ
つまり何がわかったかというと私たちは自分自身が思っているほど他の人からは注目されておらず、必要以上に気にしてるんじゃないのてことなんですね。
この自分のことに対する意識のしすぎは「スポットライト効果」と呼ばれており、日常的に見られる現象なんです。
例えば、髪を切ったことに対して彼氏が気づいてくれないことに怒る女の子がいますが、これは「スポットライト効果」の典型かもしれません。
まあでもだからこそ気づける男の人はモテるんでしょう(笑)
確かに第一印象などはあらゆる場面でとても重要になってきますし身だしなみなんかは整えるべきなんですが、過度に意識したところであんまり見られていないってことも事実なんです。
はっきり言ってみんな他人からの目線を意識しすぎていることによって逆に自分らしくなれなかったり自分をを見失ってしまうこともあるわけなんで、気にしすぎるのもどうなのってことなんですよ〜。
というわけでもしあなたが友達や会社の仲間の目が気になって、新しいことに挑戦できないって方はもっと思い切ってチャレンジしてみるというのもいいんじゃないでしょうか。
参考文献:その科学が成功を決める