こんにちは、心理学ライターのshinです。
いきなりですが、あなたは他の人に頼みごととかってしますか?
頼みごとなんて相手に悪くてなかなか出来ないよって思う方が多いんじゃないかな〜と思います。
たとえ人に頼みごとをしても、図々しいなって思われたり嫌われてしまったらどうしようと不安になってしまうのはよくあると思います。
それでは人に頼みごとをするのは人間関係にとってよくない結果を生み出すのでしょうか?
答えは全くのノーです。
しかも心理学的にはむしろ頼みごとは積極的にせよってことが言われてるんです!
ほとんどの方はそんなわけあるかよって思っていると思います。なのでこれを証明した実験を紹介します。
人は助けた人を好きになる!?
1960年代に心理学者のジョン・ジェッカーとデヴィット・ランディーは人に親切にしてもらうことで好意を持たれるのかを調べました。
二人はまず参加者がお金を貰える実験(おとり)を行いました。そのあと実験を終えて参加者が研究室を出たところで実験者が声をかけるようにし
片方のグループの実験者は自分は研究のために貯めたお金を使ってしまったので謝礼として渡したお金を返してくれるとありがたいと頼みました。(個人的な理由グループ)
もう一方のグループには別の実験者が声を掛け、学部の事務を担当しているものだが実験をおこなった心理学部がお金が足りない状態なので謝礼を返して欲しいと頼みました。(学部のためグループ)
そしてそのあと、参加者全員にどちらの実験者により好意を持ったかを聞いたんです。
その結果、、、
個人的な理由で助けを求めた実験者の方が好意を持たれる割合が高かったんです。
まとめ
つまりざっくり言えば人は助けた人を好きになる傾向があるってことです!
ちなみにアメリカ合衆国建国の父と呼ばれているベンジャミン・フランクリンはこの研究が行われる200年前からこの手法を使っていたそうでそれにちなんでフランクリン効果と言われているんです。
しかしこのフランクリン効果を使う時には注意が必要で、当たり前ですが、出会って間もない人に大きな頼みごとをするのは逆に嫌われるでしょう。
特に人間関係をまだ構築しているような段階では出来るだけ簡単で手間のかからないような頼みごとにするべきです。
実際にベンジャミン・フランクリンは本を貸してもらっていたそうで、それほど負担をかかるものではないですよね。
相手にほとんど負担のかからないような小さな頼みごとなら、多くの人は喜んで助けてくれます。
あと、たとえば(映画が好きな人に)「オススメの映画とかってありますかー?よかったら貸して欲しいんです!」といって相手の好きなことでお願いをすればもう向こうは大喜びで趣味の共有のできるので距離が縮まることまちがいなし!
ということで恋愛でも使えるので仲良くなりたい人がいるなら積極的に小さな助けを求めてみてはいかがでしょうか。
参考文献:その科学が成功を決める。_