こんにちは、心理学ライターのshinです。
みなさんは自分の伝えたいことをうまく伝えられていると思いますか?
巷のビジネス書とかを見ると。「話し方」が大切だよってことは散々言われているわけです。
もちろん、「話し方」が大切なことはみんな知っているわけですが、具体的にどのように話せばいいのかがわかりませんよね。
そこで今回は自分の伝えたいことの説得力を高める「話し方」について心理学的に解説します。
結論から言ってしまうと、低い声で早口で話すと説得力を高められるということがわかっています。
話をする時には内容など大切なポイントは色々ありますが、それらに劣らずどのようなスピードや声の高さで話すかが大きな影響を与えているんです。
低い声に早口で話すと説得力がアップする!?
1970年代に行われたちょっと変わった面白い実験があります。
研究者たちは20人ほどの話し手にそれぞれ2つの質問に答えてもらい、それを録音しました。
質問は以下のような内容でした。
「少数民族に有利な大学入試制度をどう思うか?」
「もし突然、大金を手にするか、または相続したら、あなたはどうするか?」
そして、それぞれの回答の録音を機械的に操作して、声の高さを20%上下にさせるとともに話すスピードを30%早くしたり、遅くしたりし、さらに4種類の音源を用意しました。
その後、研究者らは数十人の参加者を集めて、これらの音源を評価させました。
彼らにはそれぞれ、加工していない音源と、なんらかの加工をした音源を一種類だけ聞かせ、それを評価してもらいました。
要するに、どの音源でも答えの内容は同じですが、声の高低やスピードは違うので、これらの影響をどれだけ受けたかがわかるということです。
実験の結果、高い声の話し手は低い声の話し手よりも信頼できず、弱気で、影響力が小さく、神経質だという評価を受けました。
そして、遅くしゃべる話し手は、早口な話し手に比べて信頼できず、説得力がなく、消極的であるという評価を受けました。
まとめ
つまり、この2つの結果を合わせると低い声で早口に話すだけで説得力が上がるってことが示唆されています。
この研究のあとも、さまざまな「話し方」に関する研究が行われていて、さらに具体的なことがわかってきました。
それらの研究によると、相手が聞き慣れていない情報や、新しい情報を伝える時には早口の方が説得力が高まります。
一方で、よく聞く話やわかりきったことを説明する時にはゆっくり話すのがとい言われています。
声の高さに関しても、基本的には低い声の方がさまざまな恩恵が受けられることがわかっています。
ここまでをまとめると
普段の会話は早口でなくてもいいが、説得力を上げたいなら早口
基本的には声は低めの方がいい
って感じですね。
というわけで、「話し方」を使い分けてうまく人間関係を作ってみてはいかがでしょうか。
じゃあ、またね〜。
参考文献、オススメ本はこちら
ディール・カーネギーの話し方の本もオススメ