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天才を越えるためのクリティカルシンキング入門

投稿日:2021年4月29日 更新日:

こんにちは、shinです。

天才と言われるとどんな人を想像するでしょうか?

人によって思い浮かべる人は違うでしょうが、東大に入るようなクラスの優等生や、イチロー選手などの並外れた成績を残した人をイメージするかもしれません。

まず、前提としてここでの天才は、「後天的に身につけた能力」のことではなく、生まれ持った「先天的な能力」を持っている人という定義にします。

イチロー選手は、確かに並外れた成果を出していますが、その裏には並外れた努力をしているのでここでいう天才からは外れます。

それほど努力しなくてもテストで100点を取れる人や生まれつきIQが高いような人は今回の天才に近いです。

地頭の良さやIQの高さといった「先天的な能力」をもったを見るとどこか羨ましく感じてしまうのは、おそらく僕だけではないと思います。(多分)

あんな奴に勝てるわけないと言いたくなる気持ちもわかりますし、生まれつきの天才に勝とうとしてもそう簡単には勝てません。

では、残念ながら先天的な能力を持たなかった人が、先天的な能力を持った人に勝つことは不可能なのでしょうか?

実は1つだけ生まれつき知性が高い人を出し抜く方法があります。


それが「クリティカル・シンキング」と呼ばれる思考法です。

クリティカル・シンキングといえば「批判的思考」という直訳になるので、人のことを批判したりすると考える人がいるかもしれません。

ですが、実際には自分の思いこみに惑わされないようにしたり、問題を適切に解釈するという意味があります。

知性が高くても思いこみには勝てない!?

トロント大学の知性と思いこみに関する研究が面白いので紹介します。

この実験では約500人の被験者のIQを調べた上で以下の文章を読んでもらいました。

「リンダは31歳、独身で頭がよく、はっきりとものを言います。大学では哲学を専攻し、人種差別や社会正義の問題に関心を持ち、反核デモに参加していました。」


その後、全員に「リンダの現在の職種は次のどちらが正しいと思うか?」と尋ねました。

1, 銀行員

2, 銀行員で、女性解放運動もしている

この問題に対する答えは1です。なぜなら、「銀行員の括りの中に女性解放運動をしている人も含まれるから」です。


もしあなたが間違えていても心配はいりません。

実は、この実験では被験者の約80%が2と答えた上に、IQの高さと正答率の高さにはなんの関係もなかったのです。

まとめ

つまるところ、IQが高いからといって思いこみにとらられず、合理的に考えられるわけではなかったのです。

生まれつきの知性は遺伝の影響が大きく、約90%は遺伝で決まってしまうという研究があります。

これを聞くと、「人生は運ゲー」だという残酷な結論に落ち着きます。

が、この研究でもわかる通り、実は「クリティカル・シンキング」を身につけて思いこみに惑わされない選択をすれば、生まれつきの天才に勝つことは可能なのです。


思いこみに囚われない簡易的な方法としては、自分が正しいと思っている事柄と反対の情報を探すというものです。

これをすることによって、全ての思いこみの元凶となっている「確証バイアス」を和らげることができます。

このように、「クリティカル・シンキング」は後天的に学ぶことが可能です。

僕も生まれつきの知性が高い人を羨ましいと思ったことは山ほどありますが、自分は生まれつきの天才ではないので、この方法を使うしかないなと思っています(笑)。


というわけで、生まれつきの天才を越えたいなら、「クリティカル・シンキング」を使ってみては?という話でした。

ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

じゃあまたね〜。



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-バイアスの科学, 思考法編, 意思決定の心理学, 成功するための科学

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