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影響力の心理学

何かを頼む時には一緒に食事をせよ!? 心理学を応用した「ランチョン・テクニック」とは?

投稿日:2020年7月2日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

私たちは日々、人に何かしらのお願いをしたりして助け合いながら生きていますよね。

友達や家族、恋人に対してお願いをする時もあれば、仕事上で赤の他人に対して交渉をしなければならない場合もあるでしょう。

お願いや交渉をする以上はそれを相手を説得して自分の望む行動を取ってほしい(家事をもう少し手伝ってほしいなど)と思いますよね。

では、お願いや交渉で自分の意見を通しやすい時間やタイミングってあるのでしょうか?


実は、心理学では食事中に自分の意見を言うと聞いてもらいやすいということがわかっています。

この法則を応用したテクニックを心理学では「ランチョン・テクニック」と呼んでいます。

食事中には好感度がアップする!?

この「ランチョン・テクニック」の効果は1930年代に著名な心理学者であるグレゴリー・ラズランの研究によって明らかにされました。

参加者が以前に評価を下した政治的な意見が、もう一度同じ実験参加者に提示されました。


全ての政治意見が提示された実験が終了した時、ラズランは以前よりも好意的に受け取られた政治的意見があることに気づきました。 

これらの好意的に受け取られた意見の共通点はなんと、どれも食事中に提示されたものだったのです。


さらに驚くべきことに、この変化は無意識に起こっていたのです。参加者は食事中に提示されたものがどのような政治的意見だったのかを思い出せなかったということがわかっています。

まとめ

つまり、この実験から私たちは食事中に出た話や提案について好意的に捉えやすいということがわかったのです。

なぜこのような現象が起こるかというと、私たちは食事を非常に好意的な行動であり、楽しく心地よいものだと考えています。このような好意的な感情が食事中に出てくる話題もプラスの影響を与えているというわけです。


この「ランチョン・テクニック」はさまざまな方法で使うことができます。

具体的な例としては

親しい人に何かをお願いをしたい場合は食事中にしてみる
仕事での交渉は昼食時にしてみる

などです。

逆に自分自身もこの影響を受けていることを考えなくてはいけません。食事中に何かを頼まれたり交渉された時は、気をつけましょう。


というわけで人になにかをしてもらいたい時には「ランチョン・テクニック」を使ってみてはいかがでしょうか。

参考文献、オススメ本はこちら

実践的な心理テクニックを学びたい人へのオススメはこちら

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