こんにちは、shinです。
占いとか超能力といったものは一度は誰もが信じたことがあるのではないでしょうか?
星座占い、手相占いなど世の中にはさまざまな手法の占いが存在しています。
まずは、先に断言します。
世の中に蔓延る占いなど超能力は存在しません。
残念ながら本当に未来を見通すことができたら、ビジネスで成功できるだろうし、もっと有用な使い方をできるはずです。
さて、ではなぜ占い師は多くの人を信頼させることができるのでしょうか。
占い師が人を信頼させるテクニックの1つに「コールドリーディング」と呼ばれる手法があります。
わかりやすく例えると、「あなたは社交的ですが、孤独を感じていますね」といって事前情報なしに当てたりするアレです。
読まれてる人からすれば、「この人は私のことを全てわかっているんだ」と思って信じてしまうわけです。
しかしながら、これは超能力でも才能でもなんでもありません。
ではなぜ、私たちはまるで自分の性格を当てられたように感じるのでしょうか?
答えは、「バーナム効果」です。
「バーナム効果」とは誰にでも当てはまりそうな言葉を言われた人が、それをまるで自分のことだと感じてしまうという心理作用です。
これを証明した研究を紹介しましょう。
誰にでも当てはまるのに信じてしまう!?
心理学者のバートラム・フォアラーは1984年に学生のグループを対象に性格テストを行いました。
このテストを終えた後に学生一人一人に次のように言いました。
「性格テストの結果、あなたの性格はユニークなものだという結果が出た。その診断がどこまであっているかを0から5点までで採点して欲しい」
ここでポイントだったのは学生一人一人違う診断結果の内容ではなく、実は全く同じ以下のような文章でした。
あなたには、かなり壮大な願望があります。あなたは外向的で、人当たりがよく、社交的に振る舞う時もありますが、内向的で警戒心が強く、控えめな時もあります。他の人に自分を曝け出すことは抵抗があるでしょう。あなたは変化が好きで、制限されると不満を感じます。正しい判断をしたか、正しい行動をしたかに関して、時々悩みます。自分の中にまだ生かしきれていない面があります。人に好かれたい、賞賛されたいという強い願望を持っています。
(一部抜粋)
実は、この性格診断の記述はフォアラーが星占いの寄せ集めで作ったものです。
その結果、学生たちが自分の性格診断に対してつけた点数の平均点は5点満点中の、なんと「4.3点」だったのです。
まとめ
つまり、学生たちは自分の性格の86%は当てられたと評価したのです。
これがまさに「バーナム効果」と呼ばれるもので、誰にでも当てはまる曖昧な表現を使われていたとしても、自分に当てはまるように感じてしまうのです。
これがまさに星占い、手相占い、血液型占いが今でも根強い人気を誇る理由の一つです。
では、なぜこんなにも自分に当てはまると思ってしまうのでしょうか?
まず一つ目に、「一般的な内容」を使っているところです。
たとえば、「人生の決断に迷う時もある」と言われて否定できる人がどれだけいるでしょうか?
このように誰にでも当てはまる言葉を使うことでまるで自分のことのように感じてしまうのです。
二つ目は「シュガーランプ」という手法で、これは聞こえのいい言葉を使うというもの。
「あなたは創造性が豊かですね」と言われるとたとえ自分が創造性が豊かでなくとも、そうかもしれないと思ってしまいますよね。
これがまさに甘い言葉をかける「シュガーランプ」という手法です。
三つ目は「確証バイアス」です。
これは有名なのでお馴染みかもしれませんが、人には信じたいものを信じる傾向があります。
そのため、占いを少しでも信じていると、その人が言っていることに当てはまる事象を必死に探そうとするのです。
たとえば、「あなたにはSと関係している大切な人がいますね?」と占い師が言ったとしましょう。
すると、あなたの脳は高速で「S」に関係のある人を探そうとします。
その結果、家族や友人から「S」が付く人をこじつけで見つけて、「当たっている」と感じるのです。
実際のところ、名前のどこかにイニシャルのSがつく人はたくさんいるのでほとんどの確率で見つかるのですが、、
つまるところ、占いやコールドリーディングは、本当に人の頭の中や心を読み取っているわけではなく、そのように見せているだけということです。
これが手相占いや、血液型占いをはじめとした占いの全貌です。
というわけで、ぜひ「占い」に左右されるような人生に気をつけてみてはいかがでしょうか?
じゃあまたね〜。
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