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心理学的な衝動的な欲求のコントロール方法とは!?

投稿日:2020年10月21日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

今回も自己コントロールを高める方法について解説したいと思います。

あなたは普段の生活の中で衝動的に行動をして後悔してしまったことはありませんか?

よくあるのは、衝動買いという言葉があるように欲しいと思ったものを即決して買ってしまった後にお金の無駄遣いだったと気付いた時や、欲求に負けてアイスクリームが食べてしまってその後に後悔するとか、、

イラっときた時に怒りを衝動的にぶつけてしまったということを後から後悔してしまう場合もあるでしょう。

こういった風に私たちはよく一時の感情に任せて、後から後悔するような衝動的な行動を取ってしまうことがあります。

このような自分では抗えない一時の衝動はどのように対処すればいいのでしょうか?

実は心理学はこれに対する答えを出してくれています。


一時的な衝動を抑えたい時には、、衝動を観察するとその欲求が抑えられるということが研究によってわかっています。

衝動を観察すれば欲求は抑えることができる!?

ワシントン大学の嗜癖行動研究センターの研究者であったセアラ・ボーウェンは興味深い実験を行いました。

まず、彼はごく普通の会議室に12名が着席できる細長いテーブルを起き、窓を塞いで壁に貼っていたものを全て撤去した拷問部屋を準備しました。

そして、禁煙したいと考えている(が出来ていない)参加者たちに好きな銘柄のタバコを未開封のまま持参させました。

彼らが集まるとボーエンは参加者を着席させ、指示を出しました。

「タバコを手にとって眺めてみてください」

そしてしばらくして

「セロファンを剥がしてください」

参加者たちは開けたてのタバコの香りを深く吸い込んで、タバコを一本取り出し、ライターの火を近づけます。しかし火はつけません。

このように参加者たちは各手順に数分間ずつ待たなければいけないというまさに拷問でした。


しかし、ボーエンの真の目的は参加者に苦痛を味わせることではなく、欲求に注意を向けると欲求に打ち勝つことができるという検証でした。

そのため、実はこの実験を行う前に半数の参加者には「欲求の波を乗り越える」ためのテクニックを学ぶトレーニングを受けてもらっていました。

このテクニックはタバコを吸いたくなったら、無理に他のことを考えるのではなく、その吸いたい欲求をひたすら観察するというものでした。

そしてこの拷問のテストも際にはこのテクニックを試してみるように指示していました。


時を元に戻しましょう。

この1時間半に及ぶ長い拷問実験が終了しました。

ボーエンはこの時、タバコの量を減らすように指示したり、欲求の波を乗り越えるというテクニックを使うように指示はしませんでした。

ボーエンが1つだけ参加者に頼んだのは次の1週間のタバコを吸った量とタバコを吸いたい衝動がどの程度だったかを合わせて記録してもらいました。


その結果を見ると面白いことがわかりました。

両グループ(テクニックを学んだグループと学んでいないグループ)とも、実験直後の24時間の喫煙量には変化がありませんでした。

しかし、テクニックを学んだ人たちは2日目以降タバコを吸う量が減っていきました。

最終的には、テクニックを学んでいないグループは7日目になってもなんの変化もなかったのに対して、テクニックを学んだグループは喫煙量が37%も減少したことがわかったのです。

さらに、衝動の波を乗り越えることを学んだ人たちはストレスのせいでいつの間にかタバコに火をつけてしまうということがなくなったのです。

まとめ

つまり、自分のタバコを吸いたいという欲求の波を観察することによって、その欲求を大きく抑えることができたのです。


この実験ではタバコを使っていますが、もちろん他の欲求にも使えるでしょう。

たとえば、衝動的にポテトチップスを食べたくなった時には、自分の欲求のレベルはどれぐらいなのか 、体は欲求に対してどのように反応しているのかを観察してみましょう。

すると、ポテトチップスを食べたいという衝動をうまく乗り越えることができる可能性が高くなります。


この方法は自分の行動や情動をありのままに観察するという点で、今流行りのマインドフルネスに近いかもしれません。

衝動は一時的なことが多いので、このように自分の反応をモニタリングするということで欲求が抑えられるようになるのです。


というわけで、衝動に任せて行動してしまいそうな時には自分の欲求を観察するというテクニックを使ってみてはいかがでしょうか。

じゃあまたね〜。




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-ダイエットの心理学, 自己コントロールの心理学

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