こんにちは、心理学ライターのshinです。
お金というのは特に議論の的となりやすい非常に面白いトピックではないかと考えています。
たくさんお金を稼ぐのは素晴らしいことだという意見を持つ人もいれば、大事なのはお金じゃないという意見を持つ人もいます。
個人的にはこの議論自体が的外れで、お金を稼ぐことと、お金が最も重要なことかは全く別物だと思ってしまうわけです。(たとえば、大切な愛する人が病気になった時に、お金がなければ救えないわけですから)
少し寄り道してしまいましたが、少なくともあまりにも極度の拝金主義には知られざる副作用があるようです。
その副作用とはなんなのでしょうか?
実は「お金について考えること」が人を利己的にすることがわかっています。
お金のことを考えると他人のことを考えなくなる!?
ミネソタ大学のキャスリーン・ヴォーズ教授らはお金のことを考えると人はどのように振る舞うのかについての研究を行いました。
この研究では参加者である学生たちをグループに分け
あるグループの学生たちにはモノポリーと言われるボードゲームで使われるおもちゃのお札の束を渡し、数分間、裕福になった未来を想像する
別のグループの学生たちには、おもちゃのお金は渡さず、翌日に何をするかを想像する
ようにそれぞれ指示しました。
そのような状況下で、突然、研究助手が彼らの前でつまずき、鉛筆を撒き散らしました。(拾ってくれる本数によって利他性を計ったのです)
その結果なんと、おもちゃのお金の束を持っていた学生のたちの方が、拾った鉛筆の量が少なかったのです。
別の研究では、お金の写真を見るとより孤独な活動を好むようになり、友人との夕食よりも料理の個人レッスンを選ぶという結果も出ています。
まとめ
つまり、お金のことを考えるようになると自己中心的な味方になってしまい、より孤独になりたがる傾向があるのです。
この結論はけっこう怖いですよね。
でも考えてみると確かに、あまりにもお金を持っていることをひけらかしている人は少し意地悪な人が多い気もします。
それ以外にも、お金持ちになった瞬間に人が(悪い方向に)変わってしまうことは想像するに難くないでしょう。
この「お金のことを考えると自己中心的になって、孤独を好むようになる」という結論はこの文字以上に不気味な意味を含んでいます。
というのも前の記事でも紹介したように、ハーバードの長期研究で人生で最も大切なものは人間関係だと判明しています。
つまるところ、お金のことを考えることによって人生の幸福に直結する人間関係を構築することから遠のいてしまうのです。
すごいお金持ちの社長ですら、孤独感を感じてしまうっていうのはよく聞きますが、こういった背景が隠されていると考えるとなるほど〜ってなりますね。
というわけでお金のことを考えすぎるのは不幸になるからほどほどにしておいたほうがいいよっていうお話でした〜。
じゃあまたね〜。
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