こんにちは、shinです。
今回は「ハロー効果」について解説していきたいと思います。
あなたは日本人で英語を話せる人を見たときにどのような反応をするでしょうか?
「カッコいい」「憧れる」などさまざまな反応があるとは思いますが、中でも「英語を話せる人は頭のいい人で優秀な人だろう」と思うのではないでしょうか。
たしかに英語ができる人は賢いという意見は正しいように聞こえます。
しかし、これは実際には間違いであることも多いです。
考えてみると、半ば強制的に英語を習得せざる得ないような環境(帰国子女など)にいたという人もいるでしょう。
この場合は必ずしも英語が話せるから優秀とはならないですよね。
だって、英語圏で生まれた外国人が英語を話しているのを見て、あの人優秀で頭がいいとはならないじゃないですか?
実際にある人(日本人)が英語が話せるからといってその人が頭がいいとは限らないですし、もっというと仕事ができるかどうかは全く関係のないことです。
しかし、周りから見ると英語を話せるという一芸があるだけで他の能力も高いのだろう感じるわけです。
このような傾向のことを心理学では「ハロー効果」と呼んでいます。
「芸は身を助ける」は本当だった!?
「ハロー効果」の提唱者である心理学者のエドワース・ソーンダイクは実際の例として軍隊での実験を挙げています。
この実験では部隊を率いる隊長たちに部下それぞれの能力を評価するように指示しました。
評価項目は運動能力、知力、リーダーシップなど多岐に渡っています。
この評価が出揃ったところで、隊長たちに「あなたはどのようにして部下を評価しましたか?」と尋ねました。
当たり前ですが、隊長たちの答えは「公平で客観的に評価をした」「能力を総合的に評価した」というものでした。
しかし研究チームが実際の評価を分析してみたところ、驚くべきことがわかりました。
なんと、何か際立って優れた点を持っている人は、全ての要素について高い評価を与えられていたのです。
例えば、リーダーシップがとても高い人は、知力や、運動能力も高いという評価になったのです。
この研究では見た目の効果も実証されています。
見た目で際立った好印象を与えている人は総合的に優秀な人だと判断されたのです。
まとめ
つまるところ、人の評価は目立った一つの特徴で決まってしまうということなのです。
まさに、冒頭で話した「英語が話せる」ことがここでの一芸になり、全体的な評価が高くなるのです。
見た目の良さや、一芸で評価が決まってしまうというのはなんとも残酷だ、、と思った方もいるかもしれませんが、全く問題ありません。
「ハロー効果」は誰でも身につけられます。
例えば、
ギターで一曲弾けるようになってみる
オンライン英会話で日常会話を少し話せるようになる
筋トレでガタイをよくする
など、自分が趣味で行っていることをあと少し頑張ってみるのです。
そうすれば、たった一曲ギターで演奏できることや、見せかけの英語力でも優秀だという風に自分を見せることができるのです。
これこそハロー効果のすごいところです。
というわけで「芸は身を助ける」ではないですが、ハロー効果を身につけて評価を高く見せてみてはいかがでしょうか。
じゃあまたね〜。
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