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「行動経済学」が教える合コンでの必勝法はこちら

投稿日:2020年11月5日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

なかなか衝撃的なタイトルだったので、ちゃんとした根拠があるのかという疑問を感じた人も多いかもしれません、、が(科学的)根拠はあります。

とはいえ初めから合コンの必勝法みたいな話をしてしまうと、怪しい恋愛コンサルみたいになってしまうので、あくまで学術的な観点から書いていきます。


一度、前の記事でも書いたように、私たちは基本的に全ての物事を、絶対評価ではなく、相対的に比べることによって価値を決めてるよって話をしました。

たとえば同じ500円の割引でも、1500円から500円引かれるのと、15000円から500円引かれるのではお得感が全然変わってきますってこと。

まあ、こういった具合に人は常に周りと比較しながら、全てのものごとの価値や価格を決めちゃっているわけです。


じゃあ、この原則に対しての疑問はおそらく、、これは対象が「ヒト」でも同じことが当てはまるの?ってことです。

要するに恋愛などでもこの「相対的な評価」は行われるのかっていう問題です。


実は異性への評価も相対的に決まることがわかっているのです。

相対性を使って評価をあげるにはおとり効果を使え!?

1999年にデューク大学の教授で行動経済学者のダン・アリエリーをはじめとする研究者たちは創造性に富んだ実験を行いました。

アリエリーはまず学内で学生たちに声をかけて実験のために写真を撮らせてほしいとお願いし、60人分の写真を得ました。

そのあと、学部生に頼んで写真を容姿を基準としてペアを作ってもらい、その中でも容姿のバランスが取れている6ペアを選び出しました。

その後、この12枚の写真をパソコンのフォトショップを使って少しずつ特殊な作業を行いました。

たとえば、片方の目だけを大きくして左右対称の均衡を崩したり、ニキビ跡をつけたりして、、(左右対称は重要なモテの要素)

このようにして、ペア(A,B)に加えて、少しAよりも容姿の劣るおとりの(A’)を作り出したのです。これで12枚の写真それぞれにおとりを揃えました。

そして、学生たちに研究への協力を頼み、先ほどの3枚の写真を並べた用紙を配り、デートしたい相手を選んでもらいました。

たとえば、(A,B,A’)の組み合わせもあれば、(A,B,B’)の組み合わせもありました。

最終的に研究者たちは600枚もの用紙を配ることに成功し、その結果を集計しました。

これによってA’とB’がAとBの比較対象となり、完璧ではない顔(A’またはB’)があることによって完璧な顔(AまたはB)が選ばれやすくなるのかを調べることがわかるのです。


この一連の実験の結果、やはりその通りになりました。

通常の写真、同じ顔の劣った人の写真、そして別人の写真を並べた用紙を渡すと協力者たちは、別の人の写真よりも微妙な顔に似ているけれど、より顔の整った顔の人がいいと答えたのです。

しかもこれは決して小さな差ではなく、75%の確率で通常の写真(より整った顔)が選ばれたのです。

まとめ

この研究結果から、人は異性を判断するときも絶対的な評価で決めるのではなく、周りの人と比べて評価を下していると言えるでしょう。

これは衝撃的な話ではありますが、人には絶対的な評価の基準がないことを考えると納得がいきます。


つまるところ、合コンでの必勝法の答えは自分と似た顔(キャラクター)でなおかつ自分より少し劣っている人を連れてけばいいってことです。

たとえば自分がユーモアのセンスがあると思うのだったら、自分ほどではないけどユーモアのセンスを取り柄にしている人を選ぶとかですね。


よくよく考えれば、これって日常生活でも自分の下位互換の人を連れていると自分の評価が上がるってことなのでけっこう闇が深いですよね、、

ふと考えてみると、中学校とか高校で可愛い女の子のグループに普通な子が混じってたりってことイメージしやすいですが、、この目的だとしたら怖い(笑)


まあ、それはともかくとして私たちはどうやら、ものごとの評価だけじゃなく異性の評価も相対的に決めているということなんですね。

当たり前といえば当たり前なんですが、研究結果としてここまで露骨な結果が出るとおもしろいな〜と思います。


というわけで、合コンではおとりを連れて行いってみてはいかがでしょうかってことでした。

じゃあまたね〜。







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