こんにちは、心理学ライターのshinです。
今回は相手の心を掴むために知っておきたい希少性についてのお話です。
営業の仕事をしていれば、自分が売るものの価値を相手に高く見せたいでしょうし、恋愛であれば自分がいかに優れた男、もしくは女であるかをアピールするでしょう。
このように私たちは常日頃から相手に自分の価値を感じてもらいたいと思っています。
しかしほとんどの人がうまく自分や物を売り込まずに苦労しています。
では、なぜここまでなにかを売り込むことができないのでしょう?
その答えの一つは、「希少性を伝えられていない」ということです。
希少性に関する面白い研究にヒントが隠されています。
希少性次第で相手への説得力が大きく変わる!?
ステファン・ウォーチェルとその同僚が行ったもので、消費者趣好研究会の参加者に瓶の中からクッキーを与えてそれを味見して評価してもらうというものでした。
このとき、参加者の半分には十枚のチョコチップクッキーが入った瓶から一枚取り出して与え、もう半分の参加者には二枚しか入っていない瓶から一枚を取り出して与えました。
たったこれだけの違いでしたが、なんとクッキーは二枚しか入っていない瓶から取り出した方が「高級感がある」などと好意的な評価を受けたのです。
さらに参加者のなかには最初に十枚のクッキーが入った瓶を与えられて、その後二枚入った瓶に交換された人たちがいました。簡単に言えば、たくさんあったクッキーが減ったのを目の当たりにしたのです。
その結果、たくさんあったのに少なくなってしまった場合の方が、最初から少なかった場合よりもクッキーに対して好意的だったのです。
まとめ
つまり、私たちは希少性の高いものに対して好意的に感じやすいのです。
これは物を売る時にはよく使われている手法でもあります。
たとえば、
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これらは全て希少性を演出して購買意欲を高めています。
この裏には、希少性が高いものは価値も高いに違いないという思い込み、そして手に入れられなくなったらどうしようという不安があります。
これは恋愛で、すでにモテている人がさらにモテるとも同じです。
モテている人は当然ながら引く手数多な状況になるため自然と希少性が高まります。
この「手に入れられないかも」という心理がさらに価値が高いものだと考えるようになるのです。
これらのことからの結論はシンプルで、好意的に見せたいなら希少性を演出せよですね。
恋愛でいえば、好きな人に
自分は他の人にもアプローチされていて少しいいな〜と思っていることをほのめかす
デートの日時を決めるときは空いている時間がないことをほのめかす(相手は少ない時間を自分に使ってくれているように感じる)
意図的に会えない時間を作り出す
などがいいかもしれません。
これらは好きな人ではなくても、自分を価値あるものだと思って欲しい人には効果的でしょう。
とはいえ、やりすぎると嫌がられる可能性もあるので気をつけてください(笑)。
というわけで、うまく希少性を使って欲しいものを手に入れてみてはいかがでしょうか。
じゃあまたね〜。
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