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「Think clearly」 本の要約シリーズ

「Think clearly」要約 思考の道具箱を使って賢く生きる 前半編

投稿日:2020年6月15日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

今回は「Think clearly -最新の学術研究から導いたより良い人生を送るための思考法-」という本の解説をしていきたいと思います。

「Think clearly」は29ヶ国で翻訳されており、日本でも2019年に出されてからたちまち10万部を突破したということでかなり話題になった本です。

この本の概要を説明すると心理学の論文や投資家たちの知恵を参考にして複雑な世界の中でよりよく生きるための指針となる52個の思考法が1つずつ丁寧に説明されています。

今回は本の前半部分の26の思考法の中から選りすぐりの5つの思考法を解説、考察していきます。

不確実な現代を生き延びるための思考法

1、考えるより行動しよう

このことについてはさまざまな成功者がアドバイスしていることが多いですが実際になぜ考えるよりも行動する方が大事なのかについて説得力のある説明してくれることって少ないですよね。

しかしこの本の著者であるロルフ・ドベリさんは実に巧みに答えを教えてくれます。なぜ考えるより行動すべきなのか、それは考えることは大切だけど思考には「飽和点」があるからなんです。「思考の飽和点」を超えてしまうとどれだけ思考を巡らせても一歩も進まなくなってしまいます。

だからこそ考える時間はほどほどにしてまずは行動してみよう、これが1つ目の思考法です。


2、好ましくない現実を受け入れよう

これはもっと簡単に言えば「失敗を受け入れよう」ということです。サバンナが広がる時代に何も武器を持たない生き物であった人類が生き延びることができたのは他人の失敗から学ぶことが出来たからで、現在でも私たちは他の人が失敗するのを見て日々学んでいます。

しかし、なぜか自分の失敗から学ぼうとする人が少ないですよね。失敗した事実を受け入れるのは辛いことです。だからみんな出来ません。だからこそ失敗から学ぼうとする姿勢を持っている人は常に成長できるんです。

現実をありののままに見て、それを受け入れてそして学びの対象にしましょう。そうすれば失敗は失敗ではなくなるのです。


3、自分の感情に従うのはやめよう

感情は確かに判断するときにとても便利なものです。しかし全てをものごとを感情で決めてしまうのは愚かです。

例えば自分の友達にイライラをぶつけてしまったことで、友達が口を聞いてくれなくなるかもしれません。一時の感情に流されて行なった言動が今後何十年も続くかもしれなかった友人関係を壊してしまうかもしれないのです。

感情というものは移ろいやすく、自分で客観的に理解するのは難しいと言われています。だからこそ感情を真剣に受け止める必要はなく、ただの自由気ままなに空を飛ぶ鳥のようなものだと考えましょう。


4、ものごとを全体的に捉えよう

私たちはよく人の持っているものや立場をいいなと思ってしまいがちですがこれは大きな間違いです。私たちはしっかりと全体像が捉えられていないのです。

例えば、俳優や女優という仕事はとても華やかなで、誰もが一度は憧れるような世界ですが現実は本当にそうでしょうか。キラキラとしたドラマの裏には、とても過酷な撮影現場があったり、著名人であるがゆえに誹謗中傷をされたりしています。つまり私たちは表面的に見えているもので評価の大部分を決めてしまっているわけです。

これは人が陥りやすいバイアスの1つなので気をつけなくてはいけません。ものごとを判断するときには何か特定の特徴だけを見るのではなく、そのものの全体を見るように心がけましょう。


5、SNSの評価から離れよう

SNSはテクノロジーの進歩のおかげであり、生活をとても便利にしてくれました。しかしその一方で、常に自分との比較対象が無数に出来てしまい、私たちの精神を不安定にする悩みの種になってしまいました。

SNSでは常に誰かといいねやフォロワーの数で争っていますが、これはいいこととは言えないでしょう。たとえいいねやフォロワーの数で勝ったところで、その幸福感は一時的なのもであり、本当の幸せとは言えないでしょう。

SNSにのめり込んでしまうと周りの評価ばかりを気にして行動してしまうようになってしまいます。他人からの評価は充実した人生に繋がるわけではなく、本当に大切なのは自分が満足している状態なのです。

SNSがこれだけ普及した世の中でSNSをやめるというのは勇気がいるかもしれません。しかし、SNSの評価から離れたときに本当の意味で自分が何を求めていたかがはっきりと見えてくると思います。

まとめ

ということで今回は「Think clearly」の前半のオススメの思考法の5選を紹介してきました。

簡単におさらいしておくと

1 考えるのはほどほどにして行動しよう
2 失敗を受け入れ、そこから学ぼう
3 感情を信じすぎないようにしよう
4 ものごとの全体を見るようにしよう
5 SNSの評価を気にしないようにしよう

という5つの思考法です。これらはとても実践的な内容になっていて、今からでも始められると思うのでぜひ取り入れてみてください。

次は「Think clearly」のオススメ思考法 後半編をお届けしますので興味のある方はぜひみてみてください。

あとは人生に迷っている、もしくは人生の行動の指針となるものが欲しいという方は実際にこの本を読んで52の思考法を学んでみる価値はあると思うのでぜひやってみては。

というわけでまた次回お会いしましょう。それでは!


今回紹介した本 Think clearly はこちら↓

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-「Think clearly」, 本の要約シリーズ

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