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意思決定の心理学

集団での意思決定は危険がいっぱいだった!?意思決定の心理学

投稿日:2020年3月31日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

当たり前ですが、企業や団体など様々な組織の意思決定ってのは非常に大事で、特に集団が大きくなればなるほど意思決定の影響も大きくなりますよね。

そういった重要な意思決定ってその組織の上層部がみんなで決めていることが多いと思います。

普通は仕事での意思決定って個人でするよりもいくらか知識を持った人たちが集まってする方が理にかなっているように感じます。

では本当に集団での意思決定は本当に優れたものになるんでしょうか?


答えは、、、残念ながらノーなんです。

集団で意思決定をする方が良いというのは嘘だということが数々の心理学の実験でわかっています。

今回はその中でも有名な研究をみていきましょう。

集団思考は意思決定を歪ませる!?

1961年にマサチューセッツ工科大学の大学院生だったジェームズ・ストーナーがリスクに関する実験を行いました。

この実験でストーナーは参加者全員に何か悩みを抱えている人の選択肢からどれを選ぶべきかを答える人生相談の回答者になってもらいました。

選択肢はそれぞれリスクを伴うように設定しました。

小説家になりたいという人がいて、その人がどのぐらい自信があれば夢を追い続け、安定した収入を諦めたらいいかなどを考えてもらいました。

まずはじめに個人で答えを出してもらい、そのあと参加者を5人ほどの小グループに分けて内容を討議して意見をまとめて結論を出してもらいました。

その結果、、、グループが出した結論は個人で出した結論よりもはるかにリスクの高いものとなりました。(個人ではリスクを避けるべきと答えた人もグループになるとリスクをとった方が良いと答えました。)

まとめ

この実験でわかったことはグループで考えるとよりリスクの高い決断をする(リスキーシフトと呼ばれる)傾向があるとわかりました。

またその後に行われた数百種におよぶ研究によってリスクが高い決断と同時に、両極端に分かれやすいことが判明しました。

つまり簡単にまとめるとグループで決断をすると極端にリスクが低い選択を選ぶか、極端にリスクの低い選択肢を選ぶという偏った決断になりやすいってことです。

以前の記事でも集団でのアイディア出しは創造性が失われるよ〜って研究を紹介したのですが、なんと集団での意思決定もかなり間違った方向にいくかもよってことがわかっています。

なので人数が多い方がなにごとにもいいっていう常識は捨てちゃった方がよくて、むしろ一人で考える時間が大事なんじゃねーのって思いますね。


というわけで、もし大事な決断をしないといけない時にはまずは自分一人で考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

集団での意思決定のためのオススメ本


参考文献:その科学が成功を決める

-意思決定の心理学

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