心理学ブログ

Just another WordPress site

逆境の心理学

ストレスへの考え方次第で死亡率が43%も影響する?ストレス対処の心理学

投稿日:2020年6月30日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

今回はストレスの捉え方によってかなり大きな差が出るかもっていう話をしたいと思います。

現代の複雑な社会によって私たちは常に何らかのストレスを抱えていますよね。例えば、どうなるかわからない将来への不安が募ってストレスになったり、職場の理不尽な言いがかりをつけられた事によるストレスです。

多くの人は「ストレス自分たちの敵だ」と思ったり、ストレスは健康に悪いと思っていると思います。

では、ストレスは本当に私たちの健康に悪いものなのでしょうか?


実は大規模なストレス研究でストレス自体が健康に悪影響を及ぼすのではなく、ストレスに対しての捉え方がそれを決めているということがわかりました。

もっと簡単にいうと、ストレスをどう捉えているかによって体に与える影響が変わるのです。

ストレスをネガティヴに捉えると死亡率が43%も高まる!?

1998年にアメリカで約3万人の成人を対象に行われた調査で、参加者に対して次の2つの質問が行われました。

「この一年間でどれほどストレスを感じましたか?」
「ストレスは健康に悪いと思いますか?」

そしてこの質問をした8年後の追跡調査で、約3万人の参加者のうち誰がなくなったかを住民情報等によって調査しました。


この調査の結果、まずわかったことは私たちの直感は正しいことがわかりました。強度のストレスがある場合には、死亡リスクが43%も高まっていたことがわかりました。

ですが、この調査でもっとも面白い部分はここからです。参加者の中で強度のストレスを受けていた参加者の中でも「ストレスは健康に悪い」と思っていなかった人たちは死亡リスクの上昇は見られなかったのです。

さらに驚くことに、このグループの人たちはもともとストレスがはとんどない人たちよりも死亡リスクは低いということもわかっています。

この長期に渡る研究からの結論は「人はストレス単体では死なない」ということでした。

まとめ

ストレスが健康に害があるかを決めるのは、実はストレスそのものではなく、私たちのストレスに対する考え方だったのです。

このことに多くの人は驚かれるかもしれません。だってストレスの捉え方を変えるだけで死亡率が43%も変わるなんてにわかに信じがたいことです。


でも心理学の世界ではこういった風に自分の捉え方や考え方が私たちの精神的、身体的な健康を左右しているという研究結果は結構あります。


これらを加味するとおそらく私たちがストレスによって受けていると思っている影響のほとんどはストレスがよくないという思考からきているものではないかと考えられます。

いずれにせよ、多くの人はストレスが害であるという固定概念が存在していると思います。これを必ずしもストレスは悪いわけではないという考え方を身につける方がいいでしょう。


というわけでこの研究を知っただけでもかなりの効果はあると思いますが、ストレスを感じた時には考え方を少し改めてみてはいかがでしょうか。


参考文献、オススメ本はこちら

さらに挫折や深い苦しみから立ち直るためのオススメ本はこちら


-逆境の心理学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

自己暗示よりも効果的!?疑問型セルフトークの効果とは!?

こんにちは、心理学ライターのshinです。 あなたは大事なプレゼンテーションの前や、試験の前のような緊張する場面でどのようにして自信をつけますか? この答えの中で多くの人が行いがちで、自己啓発本にも書 …

不安を言語化することで不安が軽減する!?「感情ラベリング」の心理学

こんにちは、心理学ライターのshinです。 今回は不安や恐れ、怒りといった感情を抑制する方法として「感情ラベリング」というテクニックを紹介します。 私たちは普段生活してると、いろんな感情がどこからとも …

成功を左右する要素「GRIT」を心理学的に解説してみた

こんにちは、心理学ライターのshinです。 成功に必要な要素は〜だとか成功した実業家やプロスポーツ選手が語ったりしますが、結局のところ何が答えなのかはわからないですよね。 というのも彼らが言う成功の要 …

逆境を乗り越えるためには〇〇なところを探せの心理学

こんにちは、心理学ライターのshinです。 生きていく上でどうしても避けられないものの1つが逆境だと思います。 大学受験に失敗した、失恋をした、交通事故にあってスポーツを挫折しなければならなかったなど …

死すら招く!?「ネガティブバイアス」の脅威とは!?

こんにちは、心理学ライターのshinです。 私たちは普段から過去の経験や先入観で偏ったものごとの見方をしやすいようにできています。 たとえば、最近はかなり聞くことが減りましたが「女性が家事をするものだ …