こんにちは、心理学ライターのshinです。
突然ですがあなたは人間関係で何らかの悩みを抱えていませんか?
嫌われる勇気などで有名なアドラー心理学でも「すべての悩みは対人関係の悩みである」とされているように人との繋がりは人間の普遍的欲求であるといえます。
長年にわたる研究で心理学はどうすればより良い人間関係が築けるようになるのかを解き明かしてくれています。
なので心理学を学ぶメリットを紹介した記事にも書いたんですが、心理学を学ぶことによって人間関係がよくなることは間違いないと思います。
人間関係や恋愛で使える心理学のテクニックというのは結構たくさんあったりするのですが、今回はその中でも割と有名なミラーリングというテクニックをご紹介します。
もう知ってるよっていう方ももしかしたらいるかもしれないのですがミラーリングとは相手の行動や仕草、話し方などをまねすることです。
そんな簡単なことで相手からの好感度が上がるの?ってほとんどの人が思うのではないでしょうか。そこで実際にこの相手の行動の真似の効果を検証した実験があるのでそれをみていきましょう。
相手をまねをするだけで好感度がアップする!?
ナイメーヘン大学の心理学者リック・ファン・バーレンとその仲間たちはこの人まねの効果を調べるために実験を行いました。
研究チームはレストランのウェイターに協力してもらい客に対して2通りの方法で注文を取ってもらうようにしました。
1つ目は丁寧に注文を聞いて前向きな相槌を打つ方法
2つ目は客の注文を1つずつ繰り返して確認する方法
この結果、、2つの方法で驚くべき差が生まれました。
客の注文を繰り返して確認した場合、前向きな相槌を打った時に比べて受け取るチップの額が70%増しになっていました。
さらにこの研究チームは人をまねる行動が好感度をあげるのかという別の実験を行いました。
その実験では一人が市場調査として通行人を呼び止めて調査に協力してくれないかを2通りの方法で頼みました。
1つ目は実験者が普通に頼む方法
2つ目は実験者が目立たないように相手の身振りや姿勢をまねる方法
そしてその後、協力してくれた通行人に感想を聞きました。
その結果、、、自分の動作をまねられた人たちの方が実験者に親近感をいだいており、しかもまねられたことには気づいていませんでした。
まとめ
つまり動作をまねることは相手に無意識的にいい印象を与えることができるってわけなんです。
この相手の動作をまねるミラーリングはこの相手に気づかれないあいだに「気が合うな」と思わせることができるのです。
近年、心理学では無意識の役割というのが人の思考や行動の多くの部分を占めてきていることが明らかになっています。
このようにミラーリングは初対面でも使えますし相手とのコミュニケーションを円滑に運んでくれるので強力な効果があるのです。
ただ1つだけ注意しなくてはいけないのがこのミラーリングはあまりにもやりすぎるとバレてしまう可能性があるからです。
実際に意図的にまねしているとバレてしまうと効果がなくなるどころか、悪い印象を与えかねません。特にミラーリングに関しては有名な心理学のテクニックであるがゆえに知っている人も多いので気をつけなくてはなりません。
というわけであくまでさりげなく気づかれない程度に相手のまねをしてみるとあなたの人間関係がよくなるので使ってみてはいかがでしょうか。
参考文献:その科学が成功を決める