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お金の心理学

お金がないと頭が悪くなる!?心理学が明かすお金と知能の関係

投稿日:2020年11月29日 更新日:

こんにちは、心理学ライターのshinです。

はじめに、あなたに1つ質問をしてみたいと思います。

あなたは現状でお金が足りているという感覚はあるでしょうか?

多くの人はもっとお金に余裕があればいいのに、とかお金が足りないと感じているかもしれません。

特に海外の貧しい家庭や、一般的に貧困と言われる人たちは、お金がないという感覚を持っていることはいうまでもありません。

しかし、このお金が足りないという感覚があなた脳に大きな影響を与えているかもしれません。


実は心理学の研究によって、お金が足りないと感じていると認知機能が大きく下がることがわかっているのです。

貧困が貧困の連鎖を生む科学的な理由とは!?

ハーバード大学の行動経済学者のセンディル・ムッライナタン教授とプリンストン大学の心理学者であるエルダー・シャーフィール教授が2013年にある研究を行いました。

この実験では、アメリカのショッピングモールで買い物をしているお客さんにインタビューを行いました。

集められたのは様々な年収の人で、研究者は彼らにメンタルの状態や経済的な安定性といった質問をしてデータを収集しました。

その後、参加者に自分の車が壊れて修理が必要になった状況を想像してもらいました。

その結果、なんと年収が約200万円だったグループは年収が約700万円以上のグループに比べて車の修理の出費に対する不安を想像しただけでテストの結果が40%も悪くなってしまったのです。(IQで換算すると13から14ポイント)

これは完全に徹夜した時よりも認知機能が下がっているほどです。


別の実験ではインドのサトウキビの農家464軒を調べました。(彼らはサトウキビの収穫前には貧しく、収穫後には裕福になる)

研究者たちはそのサイクルを利用して収穫前と収穫後に知能を測る課題に取り組んでもらいました。


その結果、同一人物であるにも関わらず、収穫前の方が収穫後よりも課題の正答率が悪かったのです。

これはIQのポイントで言うと9ポイントから10ポイントに相当し、ショッピングモールで行われた実験とほぼ同じでした。

まとめ

つまり、私たちはお金が足りないと感じると脳の認知能力は確実に下がってしまうということがわかっているのです。

あなたがもし、徹夜の次の日に数学のテストや大事な仕事のプレゼンテーションを行うと考えるとぞっとしませんか?

しかし、お金がないという感覚は一睡もしない以上に認知機能を低下させてしまうのです。


ここで重要なのは実際にあるお金の金額ではなくて、お金が足りないという感覚が問題になってくるということです。

つまるところ、今と同じ収入を維持しながら無駄遣いを減らし、節約していくことでお金が足りているという感覚を作り出せばいいわけです。

これは宝くじを当てて億万長者になるよりも明らかに現実的な選択肢だと思います。


というわけでお金がないと感じているのであれば、ぜひ浪費をやめて節約してみてはいかがでしょうか。

じゃあまたね〜。







参考文献、オススメ本はこちら

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